頭痛解消ブログ >> 水毒
水毒(水分の摂り過ぎ)

漢方が診る「水毒」とは
東洋医学に”水毒”という考え方があります。 体内に余分な水分を溜めたまま排出されずにいると、それが水毒となり様々な不調を引き起こすという考え方です。水毒は水をたくさん飲むことで起きます。
その上に、体内に溜まった水が体を冷やして代謝を悪くし、排泄機能を低下させ、より水分を溜めやすくするという悪循環が起きます。水毒が冷えを生み出し、冷えがまた水毒を増大させます。
むくみ・関節の腫れと痛み・胃腸病・下痢・嘔吐・めまい・動悸・メニエル氏病・高血圧・腎臓病・痛風・気管支喘息・アレルギー性鼻炎・痰・鼻水・膀胱炎・前立腺異常・おりもの・冷え・身体の重だるさ・頭重・小便が出にくいなどは,そのほとんどが水分代謝異常が関与していると漢方では診ています。
当院が診る「水毒」
当院でも体を見て行きますと、水分を過多に摂取している方に強い疲労があり水毒と呼べる物があると感じています。
当院の診断では、水毒は胃と腎臓ー膀胱ラインに強い疲労を起こすことが多く、これらの内蔵疲労が強くなると「痛みのライン」を作り出し体のあちこちに痛み・こりを作り出す要因になっていると考えています。
長年にわたって水分を過剰に摂取している方の体は、全身が水浸しという感じでです。全身に強い張りが出来て体が硬いという感じになっています。
水毒を体験
水毒が本当にあるのか、自分の体で試した事があります。寝る前に1.2リットルの水を飲んで見ました。翌朝、腰に違和感があり、洗面所で屈むとギックっと来そうな感覚がありました。
自分の体をサーチしますと腎臓=膀胱ラインに疲労が感じられます。その疲労を水毒という考え方でアプローチして行きます。(私の場合は自分の疲労は基本的に自分で取ります。)すると数分で疲労は消えて痛み・違和感が解消しましたので水毒はあると実感しました。
水毒が入った臓器は、その疲労で緊張が高まり痛みのラインを作り出しますので、私の場合は腰に来ましたが全身のあちらこちらに症状は出ますので、肩こりや頭痛が水毒によるものという感覚は持ちにくいと思います。
その上に、体の疲労や心の疲労も重なって痛みのラインを形成しますので一般的には分かりにくいのですが、当院では事象毎にアプローチしますので水毒が入っているという判断が出来ます。
適切な摂取量
水分が不足して発生する病気よりも,水分が体内に停滞して発生する病気の方がはるかに多いと漢方では診ております。
水を飲むと美容に良いとか、ダイエット出来るとか、血がサラサラになるとか言われていますがそれは適量摂取でという前提つきなので、過剰に取ると美容・健康は遠のきます。
適切な摂取量が良いのですが、その人の発汗量で個人差がありますのでどの位というのは他人には判断しにくい部分があります。目安としては発汗の少ないデスクワーク系は500cc~750ccぐらいで充分と感じております。
基本的には体が欲した量を飲むことで、無理に義務の様に飲まないことだと思います。ただし冷えが溜まっている場合や「心の疲労」を抱えている場合は異常にのどが乾きます。その欲求に従うと水毒が入ってしまいます。
水毒がある人は
水分取りすぎているという方は、まずは水分を適正量にしてみて下さい。それだけで1㎏~3㎏ぐらい体重が減る方があります。余分な水分が代謝されたからだと思います。
次に水毒によって起きている「冷え」は足湯で根気よく取り除いて行けます。ぬるいお湯で1日1回30分ほど実施して半年~1年ぐらいで相当良くなります。
内臓に蓄積した水毒の疲労は、内臓に記憶として残っていますので自分で取り除くのは難しいと思います。内臓の疲労の記憶を取り除く当院の施術で水毒の蓄積は軽減出来ます。平均5回ぐらいで相当に良くなります。